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【特集】組合員レポートS2−3 エイゼントレィディング株式会社 | ||
【PICK UP!】今月の新製品&オススメ商品 |
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今後の組合主催展示会のスケジュール 予定 |
【10月展示会】 OKAWA The Future Furniture 2025 令和7年10月8日(水)・9日(木) 【1月展示会】 第58回大川家具新春展 令和8年1月14日(水)・15日(木) 【4月展示会】 ジャパンインテリア総合展2026 令和8年4月8日(水)・9日(木) |
【特集】組合員レポートS2−3 エイゼントレィディング株式会社 |
7月に入り、2025年も折り返しました。もう?という焦りをもつか、まだまだという余裕をもつか……できれば後者でありたいですが、私はつい焦ってしまいます。
心にゆとりをもって、今年の目標に向けて行動しようとあらためて思っているところです。それにしても西日本では梅雨が早々に明けるなど、この夏も猛暑になりそうですね。皆様、体調に気を付けてお過ごしくださいませ。 さて、今回の特集は「組合員レポート シーズン2(S2)」の第3回です。エイゼントレィディング株式会社さんの組合員レポートは、今回が初となります。 ぜひ動画とあわせてご覧ください。 |
■家具産地・大川の発展を「黒子」として支える 「家具は一人で作るものではなく、塗料屋、木材屋、職人たち……皆で作るもの。私は、大川という町がもつ『分業の力』の中で育ちました」。 会社の成り立ちをうかがうと、社長・武下純二さんはこう語り始めました。 家業の資材屋で働き、経験を積んだ武下社長。「資材屋とはメーカーに塗料や部材を提供するいわば『黒子』のような業種です。 それこそ大川が隆盛した量産の時代には多くのメーカーさんから発注をいただき、20代の頃はもう日曜も休めないほどの忙しさでした」と昔を振り返ります。 次第に資材販売だけでなく、NC加工・塗装仕上げまで一貫して請け負う「加飾資材」の需要も高まっていったことにより、1991年に分社というかたちで武下社長が独立し、海外加工部門を担うエイゼントレィディングが設立されました。 |
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当時、家具業界ではフラッシュ構造が中心でしたが、だんだんと無垢材を取り入れる商品が増えるにともない、国内生産に限界を感じた武下社長は、「コスト競争力を求める声に応えるためにも」と1991年当初から海外展開を始め、タイ、ベトナム、中国の工場と連携していきました。 「大川が日本一になるためには、まず量産でコストを下げ、いいものを安く提供していく必要がありました。そのために海外の力を借りることも必要だったんです」と武下社長。 海外の工場で部材の加工や塗装を行う中で、特に苦労したのは塗装だったそうです。「人間にたとえると、塗装は『最終の化粧』です。 日本人独特の肌艶感や手触り感を現地の人、それも1,000人規模の人に伝えるのは容易ではなく、いろいろ工夫しました」と話します。 |
■オリジナル家具を企画・製作するメーカーへ 「海外展開は、大川の未来を守るための仕事」と信じ、資材提供の立場に徹し、海外工場との間でも「日本向けの完成品は作らない」という約束を交わしたという武下社長。 2000年代に入ると大手メーカーから完成品での買い付けの要望も度々ありましたが、その約束を理由に断り続け、また現地パートナーも約束を守ってくれたといいます。 一方で、大川のメーカーの数がどんどん減少していくという現実に突き当たりました。葛藤もありましたが、「この流れの中で我々としても、どうしても完成品化まで進めないとやむを得ない」とオリジナル家具の企画・製作をスタート。自分たちが参入することで他メーカーになるべく迷惑がかからないよう、大川の主流である箱物ではなく脚物に目を向け、その中でも学童デスクから着手しました。 そこから試行錯誤を重ねていき、2005年にエイゼントレィディングの看板ともいえるシステムベッドの商品化に至りました。 |
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さらには、塗装や加工という得意分野を活かし、デザインや素材、カラーをオーダできる製品を開発したり、また近年はコントラクト事業も展開し、たとえばソフトバンク店舗の陳列什器やスターバックスの木製什器なども手がけています。 |
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■大川の未来を見つめた新たなる挑戦 国産家具の製作、また輸入家具の販売も行うようになった中で、新しい挑戦として取り組んでいるのがEC事業です。 「エンドユーザーとの関係性がダイレクトに構築でき、自分たちで価値を付けられる時代になった今こそ、本当の意味での真剣勝負。ものづくりにおいて、量よりも個性で売る時代にますますなっていくと思っています」と語る武下社長。 EC事業を総括するのは、息子さんであり常務の和史さんです。「大川のいいところは、やはりものづくりの部分です」と和史さん。 「大川の全盛期、いわば作るだけ売れる時代から、今は選ばれる時代に変わってきています。もはや機能価値は当たり前で、それにプラスして情緒価値だったりデザイン価値のようなものを付加していく発想でないともう売れない時代にきていると思うんです。入社して13年間、営業という立場で働いてきて感じるのが、小売り部分における難しさでした。 私は持病があって職人としてものづくりの現場に携われないぶん、せめて大川で作られたもの、弊社のものに限らず大川で作られた多くのものを流通していきたいという思いが強くあります」と話します。 二人に共通するのは、大川の家具がこれからも「選ばれる存在」であり続けるための未来づくり。そのためにも「まずは自社から」と、付加価値のある家具の開発や、自社サイトの構築、またブランディングなどにも力を注いでいます。 |
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自社の力を蓄えたうえで、いずれは大川全体の発展に貢献したいという和史さん。 当組合青年部の委員長も担っており、ほかの青年部メンバーとも大川の新しい時代について考えているとも話してくれました。「ものをただ作るのではなく、こだわったものづくり、そして皆で連携して大川のよい部分を保っていくことで、全国から求められる稀有な地域になり得ると思っています」。 武下社長にある「黒子」のスピリッツは、確かに和史さんにも受け継がれているようです。これからもエイゼントレィディングは大川の黒子でありつつ、ときには立役者として大川の発展に一役買っていくことでしょう。 |
【Information】 武下和史常務の思いは、以下の動画でもご覧いただけます。 https://youtube.com/shorts/-yAbJE3Kkr0 https://youtube.com/shorts/zu11EuXFiHM |
エイゼントレィディング株式会社 住所:福岡県大川市鐘ケ江695-1 営業時間:9:00〜17:00 定休日:土・日・祝日 電話:0944-88-2231 |
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PICK UP新製品&オススメ商品 |
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編集後記 |
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