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【特集】組合員レポートS2−2 株式会社門田木工 | ||
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【特集】組合員レポートS2−2 株式会社門田木工 |
今年の大型連休は、どこかに出かけられましたか?私は、連休中は近場ですませ、母の日に合わせて帰省しました。 日帰りでしたが、まぶしい新緑を眺めながらのドライブもあわせて楽しみました。さて、前号から始まった動画配信と連動した「組合員レポート シーズン2(S2)」はいかがだったでしょうか。 手前味噌ではありますが私は、社長ご自身の声で語られる言葉や表情を動画で見ることができ、魅力がより伝わっているように感じました。 これからもたくさんの組合員の皆様をご紹介していくので、どうぞご期待ください。そして今回の特集でも、早くもシーズン2の2回目をお届けします。 ご紹介するのは蟻組箪笥製作所として名高い株式会社門田木工さんです。 |
■全国に先駆けて、イージーオーダー家具をスタート 門田木工の創業は昭和51(1976)年。二代目社長・門田陽一さんのお父様とお母様、伯父様と伯母様の4人で立ち上げられました。 「主人とお義兄さんが同じ木工所に勤めていて、そこでしばらく働いたあと、自分たちでやってみようとなったんです」と当時を物語るのは社長の母であり部長の門田榮子さん。 「私も商売人の家に生まれ育ったものですからね、主人たちを応援する立場になって頑張ろうと皆で一緒に始めました」と振り返ります。 ちょうど事業を閉じた整理ダンスの製作会社があり、そこから材料と機械を引き取り、また工場を借り受け、タンス専門の木工所として開業したといいます。 |
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門田木工には大きな特徴が2つあり、1つは1本からサイズオーダーができるイージーオーダーです。 社長が入社したのは2001年ですが、以前より全国的に整理ダンスの需要が下がっていていたことがきっかけだったと話します。 「その前までは同じサイズの整理ダンスを一度に30本作っていましたが、30本が20本に、20本が10本にと少なくなってきて。 そこでお客さんに要望を聞いてみたところ、多くの方からサイズ違いのものが欲しいと言われたんです。 うちもそんなに余裕はありませんでしたが、数が出ないのなら細かい注文にお応えしようとスタートしました(社長談)」。 |
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■引出しは丈夫でより長く使える「蟻組み」構造に もう1つの特徴は、伝統的な組手の技法「蟻組み」です。部長いわく、「先代の二人が修行先で婚礼ダンスを作っていたので、うちでも婚礼ダンスを手掛けたいとの積年の思いがありました。 でも時代の流れもあってもう整理ダンスから婚礼物はなくなってたんです」。 だったら婚礼ダンスのように、整理ダンスの引出しも蟻組で作ろうと考えたものの、イージーオーダーを始めた時期と重なってなかなか思うようにいかない時期が長く続きました。 「それでも父は熱心に、様々なサイズに対応できる蟻組みの機械を探し続け、ようやくいま使っている機械を見つけ出し、イージーオーダーにも対応できる蟻組み構造の引出しの整理ダンスの開発にこぎつけました(社長談)」。 |
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蟻組みで造ることで四隅が互いに突っ張り合って強度が上がり、また製品としての質もワンランク上げることができましたが、一方で弱点もあったといいます。 「手間がかかるため、どうしても生産性が下がってしまうんです」と社長。 機械を使うとはいえセットは手動、加工もダボ組みと比べると時間かかるため、1日8時間全力で回しても16本作りあげるのが限界だと話します。 |
それでも蟻組みで作り続けるのは、「木工は何が一番面白いかっていうと、木どうしの組み合わせです。 接合の技術が木工の歴史であり、木工に関わる一員として伝統的な技術を取り入れる方が自分たちも面白いし、先代たちへの供養にもなるんじゃないかと思っています」と語ってくれました。 | ![]() |
■家具界のアップルを目指して生まれた人気シリーズ その蟻組みの技術をもって開発されたのが、引出しのみならず、天板と側板も蟻組みで接ぐ「kumukumu」シリーズです。 天板、側板、前板に無垢材を使い、角を丸く仕上げているのですが、蟻組み構造自体もデザインの大きな要素になっているのが特徴的です。 |
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「弟と一緒に新商品を考えていたときに、突然『家具界のアップルを目指そう!』って弟が言い出して。 何を言っているんだ?ってびっくりしていたら、『角が丸い製品が俺は好きなんだ』って言うんですよ(笑)」と社長。 「アップルってApple社のことですね。僕ら3人きょうだいは早い時期からMacを愛用していたし、みんなApple社の製品が好きなんです」。 |
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角を丸く仕上げるとなるとダボ組みの場合、削った部分にあるダボが見えてしまいます。 留め継ぎや竹釘なども考えたそうですが、「うちには応用が効く蟻組み用の機械がすでにあるし、大きいものも挟めます。チェストやボードの本体も蟻組みできるんじゃないか?と閃きました。 また蟻組みであれば角を丸く仕上げても見栄えがよいことも決め手でした」。このようにして、ほかにないオリジナル商品が生み出されました。 シンプルで美しいこのシリーズは展示会でも反応が高く、また若い方にも支持されています。 |
■SNS普及の前から発信し続けている、 通信「さかえ」 もう一つ特記したいことがあります。それは、部長が主体となって発行している「門田木工通信 さかえ」です。平成12(2000)年から2週に1度発行し、明日5月16日で665号を迎えます。 「当時は従業員数がまだ5人くらいと少なくて、全国展開したくても営業が難しい状況でした。ですが大川の場合、展示会というすごい武器があります。 そこに来た方たちにアプローチできるし、なによりも皆さんとのご縁を1度きりにしたくなかったんです」と部長。取引先や展示会で出会った人たちを中心に「さかえ」を送るようになったと話します。 |
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「信用できるメーカーだとわかってもらえればネットでもお店でも安心して買っていただけます。
お客さんのため、またお店のためになるようネットでの情報発信は絶対に必要だと思うしそこを強化していきたい」と社長。
「さかえ」は昔も今もファックスを使って送信していますが、数年前から公式サイトの「ブログ」コーナーでも配信するようになりました。 熱心に研究を続けて蟻組みを取り入れた先代たち、「さかえ」で人々との関係性を築き上げてきた部長であるお母様の姿を見続けてきた社長。 「苦労してきた先代たちが託してくれたものなんで、大事にしていきたい」という言葉から、過去から現在、そして未来へとつながる道筋を感じました。 |
【Information】 門田社長の思いは、以下の動画でもご覧いただけます。 https://www.youtube.com/shorts/oL4EdY4D_e4 バックナンバーにて、過去にご紹介した門田木工のレポート記事をご覧いただけます。 <組合レポート9(2011年10月号)> http://www.okawakagu.net/mm/20111020/ |
株式会社門田木工 住所:佐賀県佐賀市諸富町大字為重172-3 営業時間:9:00〜17:00 定休日:土・日・祝日 電話:0952-47-4069 HP:https://monda3.com/ |
PICK UP新製品&オススメ商品 |
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編集後記 |
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