vol.25 2012.9.20発行
【特集】組合員レポート20 木彩工房
【PICK UP!】今月の新製品&オススメ商品
【大川のとっておき】九州大学の家具リペアプロジェクト進行中!
木彩工房 木組み技法を駆使した、手作りの無垢材家具
秋分の日を目前に、福岡・大川も少しずつ秋の気配が深まっています。スポーツの秋、食欲の秋、そして家具の秋!今年も10月3日〜4日まで「
OOKAWA The Future Furniture 2012
」を開催いたしますので、ぜひ足をお運びください。 さて、今回の組合員レポートは新入会員の木彩工房さんです!
●ネジや蝶番まで木製という、手作りの木工屋
工房も兼ねるギャラリーに一歩足を踏み入れると、目が覚めるほどの木の香りに包まれる「木彩工房」。長年家具の販売に携わってきた小島嘉則さんが5年前に独立し、木の仕入れから製造、販売までほぼ一人で手がけています。手作りにこだわるのは、「永く安心して使える総無垢家具」づくりを目指しているから。そのこだわりは、木材の仕入れから始まります。
「重要なのは木の含水率です。いつ製材されたのか、自然乾燥かどうか。反りや割れを防ぐためには、まず素材を見極めないといけません」。そして製造には、通し蟻組、あられ組、ほぞ組、井桁組、蟻型追い入れ接ぎなど、伝統的な木組み技術を駆使。組み方は季節に応じて微妙な調整を施します。また扉の蝶番やネジまで木で作るこだわりようで、前回の展示会では珍しい木製ネジに注目が集まりました。
●飽くなき情熱と技術を生かして、多彩な家具を製作
家具の製造技術はコツコツと独学で磨き上げてきたという小島さん。「細かな調整やさじ加減をもっと学びたいと思ったので、全国各地の職人をずいぶん訪ね歩きましたね」と語ります。そこで吸収したさまざまなエッセンスが家具製造に注ぎ込まれ、個性と存在感を引き立てています。
また、毎日寝る前には思い浮かぶままアレコレとスケッチして、新しい家具づくりのデザインを考えるとか。まさに寝ても覚めても家具づくりを考える無類の木工好きなのです。
創作への飽くなき情熱と技術に定評のある小島さん。高い技術を駆使する国産無垢材の家具づくりは、テーブル、テレビボード、座卓、机、ダイニングセットなど幅広い種類に対応しています。木をこよなく愛する木工屋の家具、ぜひ一度ご覧になってみてください。
■木彩工房(きさいこうぼう)
【住所】
福岡県大川市幡保176-23
【電話・FAX】
0944-87-1165
【e-mail】
kisaikobo@yahoo.co.jp
【営業】
9:00〜18:00(事前にご連絡いただければ時間外も対応いたします)
新製品&オススメ商品
加盟各社からHOTな情報が届きました。気になるアイテムを見つけたら、即クリック!
各リンク先については、各社毎のページとなりますので、表示価格・商品情報につきましては、各社へお問い合わせください。
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前板と引き手がつくりだす、個性的な表情を持ったアイテムです。
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有限会社志岐インテリア工業
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機能性収納力抜群!丸みをおびたウォールナット材新型TVボード
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モリタインテリア工業株式会社
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着物収納はこれでOK!タトウ紙も折らずに収納できます。
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株式会社マーゼルン
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ガラスセレクションの「ブルーノ」です!
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株式会社松田家具
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引戸タイプの薄型キャビネット。天然杢使用でカウンター下収納に
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有限会社豊田木工
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触感が良く木の温もりを感じる、ホワイトオーク無垢天板の家具。
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株式会社モーブル
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椅子・テーブルの事なら「椅子の工場」~様々な施設に対応
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有限会社貞苅椅子製作所
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お好みの無垢板高級素材(4種類)をベースに貴方だけのチェストを…
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丸田木工株式会社
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シンプル・モダンのトータルシリーズ。カラー対応4色。
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有限会社岡製作所
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天然杢のやさしい風合いのディズニー、新作ベッドができました。
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株式会社アルファタカバ
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汚~~い、古~~い桐たんすを新品並みに再生・洗い致します。
http://tansu.com/桐たんすの再生-家具再生/
株式会社総桐箪笥和光
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サイズ、機能、ガラス4種、下台前板5色から選べるボードです。
http://www.marusen-k.jp/product_shosai.html?ct=1&item=5
株式会社丸仙工業
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組合せ1000種類以上お客様のわがままをかなえるオーダー家具
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郷原工芸株式会社
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ダイニング、リビング、ベッドルーム等のトータル住空間の提案。
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株式会社シギヤマ家具工業
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ワームスカードケース
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東洋突板工芸株式会社
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時代を感じさせるシンプルなデザイン基材にウォールナット使用。
http://www.pako.co.jp/
有限会社タナカ
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腰へのフィットラインを100ミリ無垢材から削り出した椅子。
http://www.nkym-solid.jp/series/orthol/
ナカヤマ木工
九州大学の家具リペアプロジェクト進行中!
「この机をなんとか再生できないか」。
九州大学農学部で森林研究に携わる吉田茂二郎教授から、倉庫に眠る古い机を再利用できないものかと、大川家具工業会に相談が寄せられました。どんな机か現物を見て調べると、なんと大正10年に購入された机であることが判明!
「90年ものの机をぜひ触ってみたい」と手を挙げた組合員を中心に、ますはリペアテストからスタートしました。
大正期の机でも、再生すればまだまだ現役!
環境保全を目指す木工の街の取り組みに、ぜひご注目ください。
リペアテストに取り組んだのは、無垢材デスクの製造を展開するヨコタウッドワークさんです。
「とにかくすごいのは、一枚板の反りがないこと。今とは違い道具が揃っていなかった時代にも関わらず、90年経っても当時のままです。そして蟻組みや引出し前板の加工、天板の丸みなど、さまざまな細工も見事です。一番下の引出しをきっちり閉じると、上の3つの引出しにロックがかかるからくりも施されていました」と、代表の横田さん。かつての職人技の高い技術に驚くばかりだったとか。
天板は古い塗装を剥がし、研磨、さらに塗装と全部で6工程の修繕が行われました。大きな傷は目立たなくなるように少しずつ削りますが、他の部分も同じように削らなければならず、全体のバランスをとるのに苦心したそうです。
3週間ほどでリペア作業は完了。美しくなった机は先月末、吉田教授の元に届けられました。
「素晴らしいの一言です。もともとの素材の良さは知っていましたが、ここまで蘇るとは想像以上でした。天板の木はざっと見ただけで180年の年輪があります。江戸時代に育った木が明治時代に切られて、大正時代に家具になったという可能性もあるわけです。また、木製の家具・建物は、製作時のエネルギー消費量が少なくかつ炭素を蓄えていて、都会の中に森林をもう一度作っているようなものですから、地球温暖化を防ぐことにもつながる。今回は単なるレトロ懐古ということではなく、地球環境を守る取り組みだと考えています」。
今後は机、テーブル、衝立などを中心にリペアの取り組みが進められる予定です。
良いもの、再生可能なものを長く使おうというエコの気運が社会に広がるなか、大川の木工技術はさまざまな役割を果たせるのではないかと考えています。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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