記念すべき10回目の組合員レポートは、「机」を専門に製作・販売するヨコタウッドワークさん。大川で唯一の机専門メーカーとして、60年以上の歴史をもっています。
●見直されつつある無垢材の国産机
1948(昭和23)年の創業時より、机ひとすじに事業を展開してきたヨコタウッドワーク。机に求められるニーズの変化を見つめながら、いかにして長く愛される机を生み出すかという一点に心血を注いできました。「ここ最近は消費者の方の意識が変わって、国産机が見直されつつあるようです。無垢材で長く使える机をお探しの方が、インターネット検索でうちを見つけて、遠方からショールームまでお越しいただくこともありますね」と語るのは、代表の横田圭蔵さん。 同社で使う木材は時間をかけて乾燥させた良質のものだけ。アルダー、ホワイトオーク、タモ、ナラなど厳選した木材を使い、熟練の職人たちが腕を振るいます。反りや割れ、骨組みのズレや虫食いの心配はありません。塗装は下地塗りから、中塗り、仕上げ塗りと何回も入念に行うので、美しさも長持ちします。
●確かな品質の机であることを、きちんと伝えたい
「先日あるお客様から頼まれて、25年前にうちで買ったという机の引出しを修理しましたよ」と笑う横田さん。それだけ同社の机が長く大切に使われている証です。こうしたメンテナンスやクレームはユーザーに限らず、バイヤーや家具店に対しても迅速に対応する体制を整えているというヨコタウッドワーク。「メンテナンス対応も含め、無垢材を使った確かな品質の机であることがしっかり伝われば、お客様は必ず反応してくれると思います」。
商品は書斎机、SOHO用デスク、学習机、座机など幅広く展開し、色やサイズのオーダーにも対応。「例えば学習机。子どもにとっては初めての大きな買い物です。うちの机を使いながら、片付けること、ものを大切にすること、そして木を大切にすることを感じてほしいと思っているんです」。そんな思いを共有できるパートナーと一緒に、無垢材の机の良さを伝えていきたいと横田さんは願っています。
■有限会社 ヨコタウッドワーク
【住所】 福岡県大川市小保968 【電話】 0944-86-3822 【FAX】 0944-88-1755
【HP】 http://www.kisc.co.jp/yokota/ 【営業】 8:00〜17:00、土日10:00〜17:00 【定休日】 なし(年末年始のみ)
今年6月から7月にかけて実施した、大川家具工業会の被災地支援の取り組みをご報告します。
■6月初め、現地においてニーズ調査を実施
■調査を元に、大川家具工業会の支援策をまとめ実施
■7月14日、生活支援家具を現地へ届け設置
出発式では園田理事長が「被災地を応援する大川の思いを届けます。大川家具が被災者、こどもたちの癒しになれば」と挨拶。10トントラック2台で現地へ届け、設置作業を行いました。
その後被災地の復旧・復興に貢献した中小企業の取り組みとして、経済産業大臣より表彰されました。また仮設住宅入居者の方よりお礼のハガキもいただきましたので、あわせてご報告いたします。
あたたかい木の温もりのある家具で、心の落ち着きや安らぎをいくらかでも感じていただければと思っています。被災地の一日も早い復旧を祈っています。