個性あふれる企業をご紹介している組合員レポート。第6回目の今回は、創業45年を迎える東洋突板工芸さんです。薄さ0.2mmの無垢材「突板（つきいた）」を活用して、ユニークな商品を開発しています。

●曲げても割れない、縫製もできる突板を開発

家具をはじめ、天井、床、壁と至る所に使われている突板。突板の技術は奈良時代にまでさかのぼると言われるほど、長い歴史をもっています。大川で長年に渡って事業を展開する東洋突板工芸さんは、突板仕上げの化粧合板製造を軸にしつつ、ユニークな商品を積極的に開発していることで知られています。

商品をご紹介する前に、ちょっと工場を拝見。こちらで扱う突板の種類は、常時80種類！完全受注生産で事業を行う一方、「新しいことにチャレンジしないと沈んでしまう」と、自社の技術を生かした商品開発に着手しました。大阪の樹脂成形企業の協力を得て、試行錯誤の末、突板の繊維に高分子樹脂を充填し乾燥させた柔らかな突板シート「テナージュ」の開発に成功したのです。

●素材の組み合わせで広がる突板の可能性

天然木自在シート「テナージュ」は、樹脂を浸透させているので曲げても割れず、縫製も可能です。そして天然木でありながら軽く、風合いや香りはそのまま。防水性にも優れており、名刺入れや鞄をはじめiPhone用ジャケットなどさまざまなアイテムが誕生しました。屋久杉を使った商品も評判を呼んでいるそうです。

さらに「テナージュ」を幅2mmに割き、西陣織の糸を使って織りあげる「木織りテナージュ」も開発。より柔軟性が増して加工の幅が広くなったため、女性用のバッグや財布なども手がけています。「こうした新素材によって、割れる・反れるという突板の弱点をカバーすることができるようになりました。今後は幅広い販促活動やネット販売にも力を入れたい。代理店も募集しています！」と大関社長。突板の可能性はまだまだ広がりそうです。

■東洋突板工芸 株式会社

【住所】 福岡県大川市大字向島960-1　　【電話】 0944-87-1567　　【FAX】 0944-87-1227

【HP】 http://toyotsukiita.jp/　

■元祖 本吉屋 大川店

◆住所：福岡県大川市大字榎津85-3 　地図はこちら
◆電話：0944-87-5653
◆営業：11:00〜20:00
◆定休日：第1・3・5月曜（祝日は営業）
　※臨時休業の場合もあるので、お問合せを。
◆駐車場：あり
◆HP：http://motoyoshiya-o.com/

江戸時代から300年続くうなぎ料理の老舗店で、
ふっくらおいしい“うなぎのせいろ蒸し”に舌鼓。

メルマガ発行日の7月21日は土用の丑の日。

暑い季節を乗り越えるスタミナ食として、うなぎは昔から親しまれてきました。うなぎ料理と言えば水郷・柳川“うなぎのせいろ蒸し”が有名ですが、柳川に隣接するここ大川には知る人ぞ知る穴場店があるのです。それが「元祖 本吉屋 大川店」。柳川本店から少々離れた立地なので、料金が少しリーズナブルなうえに、ゆっくりと食事ができると遠方から訪れる観光客も多いとか。

看板商品「せいろむし」（2400円）のおいしさの秘密は、なんといっても2度蒸し。江戸時代の創業より受け継いできた秘伝のタレを、固めに炊いたご飯になじませてまず一度蒸します。その後、備長炭でじっくり焼き上げたうなぎと金糸卵をのせてもう一度。手間ひまをかけることでうなぎはふっくらと仕上がり、タレが浸みこんだご飯との相性も抜群です。 他にも、レディースセット(平日限定／1100円)、ミニせいろ(1500円)、蒲焼定食(2700円・3500円)など多彩なメニューが揃っています。伝統の味、どうぞご賞味を！