今回の組合員レポートに登場するのは、酒見椅子店さん。1958(昭和33)年の創業以来、椅子・ソファーの研究と製作（受注生産）に取り組み続けています。

●地元でも良く知られる実力派の椅子メーカー

椅子やソファーの図面、木枠、縫製、張りまでほぼすべてを自社工場で手がけている酒見椅子店。先月開催された「春の大川木工まつり」へ数年ぶりに出展を果たし、注目を集めました。「これまで全国各地の空港、オフィス、ホテル、病院をはじめ公共施設などの椅子やソファー、個人のお客様からの特注品などを手がけてきましたが、今後は新しい販路を広げていきたいと考えています」と、専務の酒見智大さん。
同社の実力は地元でも広く知られており、1990(平成2)年の第45回とびうめ国体では、天皇皇后両陛下に自社製作の椅子を献上したこともあるとか。「他のメーカーさんから相談を受けることもありますし、大手にできないきめ細かな対応ができるという点が強みですね」。

●手間を惜しまず、大手にも負けない技術と品質

工場では若手から中堅、職人歴40年というベテランまで幅広い世代の職人14名が製作に携わっています。
図面から木枠を作るのはかなり高度な技術が必要で、最後の張り上がりまで想定して設計しなければいけません。木枠が仕上がったら丁寧に研磨し、下地を付けて次の工程に進みます。
椅子やソファーに使う素材は、すべてハサミで裁断しミシンで縫製。手作業で行うことで、ヨレやシワを防ぐことができるそうです。良いものを作るための手間を惜しむことはありません。
そして最も難しいのが張り上げの工程。熟練の技をもつ職人さんが手際よく作業を進めます。「品質には自信があります。特に張りの技術は大手メーカーさんにも引けを取らないのでは」と酒見さん。
高い技術と確かな品質は、ぜひショールームでお確かめください。

■株式会社 酒見椅子店

【住所】 福岡県大川市大字坂井740-6　　【電話】 0944-86-4385　【FAX】0944-88-0018

■Sakemi sofa shop（ショールーム）

【住所】 福岡県大川市榎津水落79-1　　【電話】 0944-86-3580　【FAX】0944-86-8679

【営業】 10:00〜18:30　　【定休日】 水曜日　【HP】http://www.sakemi.co.jp/

■料亭・旅館 三川屋

◆住所：福岡県大川市大字向島2222 　地図はこちら
◆電話：0944-87-3155
◆営業：11:00〜22:00
◆定休日：不定休
◆駐車場：あり
◆HP：http://mikawaya-okawa.com/

天然のエツ、旅出しうなぎ、川アンコウまで…。
創業130余年の老舗で味わう筑後川の豊かな恵み。

「エツ」。ちょっと聞き慣れないこの名前、皆さんはご存知ですか？福岡と佐賀の県境を流れる筑後川には、初夏になると産卵のためにエツが川をさかのぼってきます。日本ではここだけしか獲れないという珍魚が、今、旬を迎えています。
1876(明治9)年創業の三川屋では、エツをはじめ、旅だしうなぎや川アンコウ（なまず）など、大川の郷土料理が楽しめます。エツは白身で淡泊な味わい。洗い、塩焼き、煮付け、骨せんべいなど多彩な味が堪能できます（写真左：おすすめコース6300円／コース料理3150円〜）。獲ったエツを船上で味わえる遊覧船（要予約）も人気だとか。
「今日はぜひこれも食べてください！」と、6代目女将・大和寿子さんがおすすめしてくれたのは川アンコウの洗い。「低カロリー・低脂肪なのに肉と同じくらいの高タンパク質。ビタミンもたっぷりなんですよ」。臭みもなくあっさりして食べやすい味わいに、取材陣もビックリでした。大川の味、三川屋でたっぷりと堪能してみてください。