無垢材家具で「幸せ」を届けたい
自然工房株式会社は、生活のさまざまなシーンに活躍するオリジナル家具からオーダー家具まで幅広く展開しています。「自然工房」と掲げるだけあって、部材に無垢材を使用し伝統的な手法で組み上げられ、健康に配慮した自然塗料で仕上げるなど、徹底してこだわります。数年前からインターネット販売をスタート。多彩な商品と細かなオーダーに対応するスタンスで好評を得ています。

無垢材の素晴らしさを体感できるショールーム お客様の立場に立った心遣い
　同社の歴史は古く、1928(昭和3)年にさかのぼります。釘を使わずに家具を組立てる技術を学んだ初代によって創業され、水屋（食器棚）、げた箱…と時代とニーズの変化を見据えながら、家具開発・製造を展開。「お客様の幸せ」を追求する姿勢は、創業以来から脈々と受け継がれてきました。
　「一時期は合成板を使っていましたが、やはり『より良い家具を作りたい』という原点に立ち戻りました。無垢材はお客様が『質感が違う』と喜んでくださいます」と笑顔を見せる代表の福山孝行さん。
　近年からスタートしたインターネット販売を機に、同社のファンは各地に広がっています。「サンプルに厚みのある無垢材をお送りして、確かめていただきます。お客様から『返さなくていいんですか』と聞かれることも。またミリ単位のオーダーも好評です」と語るネット販売担当の古賀弘一さん。お客様の立場に立った心遣いが信頼に繋がり、リピーターが着々と増えています。

夫婦による息の合った梱包作業 熟練の技術で丁寧に誠実に
　同社のこだわりは、見えないところにも行き届いています。部材の断面（小口）に3mmの薄さに加工した無垢材を貼り付けて研磨。見た目の美しさが格段に変わります。また扉のガラスを裏から押さえる部材も無垢材を使用。熟練の技を持つ家具職人たちによって、一つひとつ手作業で行われています。
　さらに木と木は「蟻組み」という伝統的な手法で組合せます。釘やネジで留めるよりも強度があり、木の反りを防ぎます。木が呼吸できる自然塗料を扱えるのも、木の性質を知りつくしているからこそ。塗料の種類は購入時に選ぶことができます。
　お客様へ届ける家具は、検品・梱包と最後まで厳しいチェックを重ねます。梱包は代表の福山孝行さんと奥様の勝栄さんの担当。息の合った作業で傷がつかないよう慎重に梱包されます。
　創業以来、同社が追い求めてきた「お客様の幸せ」。各工程の丁寧で誠実な仕事を見ていると、その姿勢に嘘がないことが分かります。